おぢさんのつぶやき -山崎篤史ー

とうとう50代突入してしまいました。白髪が増えてきたおぢさんですが、たまに書き込もうかなぁと思います。

【今の自分を手放すことは、新たな自分に出会うこと。】老子×ジョブズに学ぶ『手放す力』――今の自分を超えて変わる人生設計

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今の自分を手放すと、新しい世界が見えてくる

 

 

まだ暗い早朝。
窓の外がうっすらと青みを帯びていくなか、 コーヒーの湯気が立ち上り、カップを両手で包み込む。 静寂に包まれた部屋で、私は問いかけます。

「このままで、本当にいいのだろうか?」

昨日と変わらない朝の光景に、少しだけ違和感を覚える。
ルーティンに埋もれた生活の中で、 どこか遠くに置き去りにしてきた“何か”が確かにあるのです。

私たちは、変わることに怯えます。
けれどその恐れこそが、新しい扉の前触れかもしれません。

老子の言葉が、そんな朝にふっと浮かびました。

“When I let go of what I am, I become what I might be.” 今の自分を手放すことは、新たな自分に出会うこと。

この言葉が、胸の奥にそっと火を灯します。

 

 

なぜ「今の自分」にしがみついてしまうのか

人間は、知らないものより、 知っているものを好む傾向があります。

安心感の正体は、見慣れた景色と習慣。
だからこそ、新しい挑戦は怖いのです。

でも、その“知っている世界”が 自分を制限していることに、 私たちはなかなか気づけません。

スティーブ・ジョブズAppleを追われたとき、 彼は表向きにはキャリアの絶頂から 転落したように見えました。

しかし、そこからNeXTとPixarという 新たな創造が生まれ、 のちにiPhoneという世界を変える革新へと つながっていきます。

彼が過去にしがみつかなかったからこそ、 未来の彼自身に出会うことができたのです。

 

 

変化には「痛み」がつきまとう

私たちは、変化を望みながらも避けます。
とくに仕事や家庭を支える世代は、 現状を壊すことへの不安が非常に大きいです。

けれど、その不安こそが“可能性”の扉なのです。
バラク・オバマが若き弁護士のキャリアを手放し、 低賃金のコミュニティ活動に飛び込んだのも、 「信じるもののために行動する」という覚悟でした。

報酬や肩書きではなく、 「使命」に身を預けた彼の選択が、 歴史を動かしました。
今の自分を一度リセットすることは、 未来に向かう唯一の方法なのかもしれません。

 

 

「手放す」とは、可能性のために空ける余白

手放すことは、決して何かを失うことではありません。
それは、新しい何かが入ってくる “余白”をつくる行為です。

心理学者のカール・ロジャーズはこう述べています。

変化とは、自分を受け入れたその瞬間に始まる。

つまり、自分を責めたり否定したりするのではなく、 「いまの自分でもいい」と認めることが、 次の一歩につながるということです。

変化を拒むのではなく、優しく抱きしめてみる。 その行為こそが、深い内面の転換を促します。

 

 

あなたの朝に、“静かな問いかけ”を

私は、毎朝わずか数分でも、 「自分と向き合う時間」を持つようにしています。
スマホもニュースも触れず、 ただ湯気の立つカップを前に、 そっと心に問いかける。

「私は、本当はどう生きたいのか?」 「今日、何を手放してみようか?」

その答えが明確でなくてもいいのです。
問いを持ち続けることが、 変化への第一歩になります。

 

 

“やめてみること”が変化の起点になる

変わるためには、何かを足す必要はありません。
むしろ、“引く”ことの方が大事です。

たとえば、SNSを1日だけ見ない。
習慣的に飲んでいたお酒を1日控える。
義務感で参加していた集まりを断ってみる。

それだけで、心に静かな余白が生まれます。
その静けさの中でしか、 本当に聞くべき「自分の声」は聞こえてきません。

 

 

ジョブズが残した、点と点の思想

スティーブ・ジョブズは、 スタンフォード大学の卒業式でこう語りました。

点と点は、あとからしかつながらない。

今、意味のないように思える選択も、 数年後には確かな“線”になることがあります。

だからこそ、自分の直感を信じ、 勇気を持って最初の“点”を打つ必要があるのです。
手放すという行為は、 その最初の“点”を打つことにほかなりません。

 

 

結び|「私」が変わる瞬間に立ち会うために

変わりたいのに、変われない。
やり直したいのに、怖くて動けない。

そんな葛藤を抱える人は、とても多いです。


私もそのひとりでした。 だからこそ、伝えたいのです。

「今の自分を手放す」という選択は、 人生にとって逃げではなく、 最も勇敢な行為だということを。

未来の自分は、今の延長線上にいません。

 

新しい自分に出会うためには、 今の自分を脱ぐ“決断”が必要なのです。
誰かに認められることも、 すぐに成功を手にすることもいりません。

ただ、「私は変わっていいんだ」と、 自分を許してあげてください。
そして、今日一日だけでもいい。 小さな一歩を踏み出してみてください。

その一歩は、静かだけれど確かに、 あなたの未来を変える力を持っているはずです。
五感で味わえる変化の瞬間を、 どうかあなた自身が感じてください。

それは、世界でたったひとつの“あなたの物語”になるのです。