おぢさんのつぶやき -山崎篤史ー

とうとう50代突入してしまいました。白髪が増えてきたおぢさんですが、たまに書き込もうかなぁと思います。

「諦めることで開ける未来―ジョブズが捨てたもの」

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「諦めることの大切さ ― 実る努力を見極める力」

 

 

諦めることは敗北ではない。

― 実る努力を見極める「知性」の話

「成功者は、決して諦めない人たちである」
よく耳にする言葉です。

ですが本当にそうでしょうか?

Appleの創業者スティーブ・ジョブズも、イチローも、大谷翔平も。
彼らが成功したのは、「すべてを諦めなかったから」ではありません。

「何を捨て、何に全力を注ぐか」
それを見極める「決断力」こそが、彼らを頂点へ導いたのです。

私たちは、とかく「やり抜くこと」を正義と信じがちです。
しかし人生には、「やめる勇気」が求められる瞬間があるのです。

 

 

「すべてを手に入れたい」という幻想

現代は「がんばれば夢は叶う」というメッセージに溢れています。

努力を讃える言葉は美しい。
でも、その背後には無意識の「焦り」や「恐れ」も潜んでいます。

— このまま努力を続けないと、取り残されるかもしれない
— ここで諦めたら、すべてが無駄になる気がする

こうした感情が、私たちを「やめられないループ」に引き込みます。

でも、現実には時間も体力も有限です。
1日は24時間しかありません。家族も、健康も、仕事もある。

だからこそ、すべてに全力を注ぐことは「幻想」に過ぎないのです。
その幻想にしがみつくほど、大切なものが見えなくなっていきます。

 

 

「諦めた男」が世界を変えた:スティーブ・ジョブズの選択

スティーブ・ジョブズは、自身のキャリアの中で幾度も「諦める決断」をしてきました。

その中でも象徴的なのが、1985年にAppleを追われた後の選択です。

彼は、Apple復帰を夢見てがむしゃらに突き進んだわけではありません。
むしろ一度それを完全に手放し、NeXT社やPixarという別のプロジェクトに注力しました。

そのNeXTの技術こそが、後のmacOSの礎となり、
Pixarは『トイ・ストーリー』の成功によって、アニメーションの歴史を塗り替えたのです。

彼は「ひとつの夢を諦めることで、ふたつの未来を創った」わけです。

 

 

努力には「期限」をつける

ここで強調したいのは、「努力=善」と単純に捉えないことです。

努力にも「実る努力」と「消耗する努力」があります。
その差を生むのが、タイミング方向性です。

例えば、伸び悩むプロジェクト。
1年粘って成果が出ないとき、続けるべきか、やめるべきか。

このとき、冷静な分析が必要です。

・成長の兆しはあるか?
・過去の経験が今に活かされているか?
・3か月後に明確な成果の見込みはあるか?

こうした問いを自分に投げかけて、「期限」を設けることが大切です。

「あと3ヶ月やって、ダメならやめる」
そう決めるだけでも、努力は盲目的な消耗ではなく、戦略的な挑戦へと変わります。

 

 

見切りをつけたからこそ開花した才能:羽生善治の「決断」

将棋界のレジェンド、羽生善治氏にも、諦めることの大切さを示す逸話があります。

若き日の彼は、ひたすら詰将棋にのめり込む少年でした。
1日10時間以上も盤に向かい続ける日々。

しかし20代半ば、ある時期から彼は自らの訓練法を大きく変えました。
「直感の精度」を信じる方針に舵を切ったのです。

それは、詰将棋や研究という努力を、ある意味「諦めた」ことでもありました。
完璧主義の羽生氏にとって、決して簡単な決断ではなかったはずです。

けれどその決断が、彼を「史上初の7冠達成」という偉業へと導いたのです。

 

 

諦めることで、視界は開ける

私たちはつい、「続ける=美徳」「諦める=敗北」と考えがちです。

でも、それは逆です。

本当に大切なものを見極めるためにこそ、「諦める力」が必要なのです。

余計なタスクや、見込みのない目標、過剰な人間関係…
そういった「ノイズ」を手放すことで、本当に注ぐべき場所に、時間も心も向けられます。

これは妥協ではなく、「選択」の行為です。

 

 

終わりに:実る努力に集中するということ

人生は短い。
だからこそ、すべてを抱え込むことはできません。

けれど、「すべてを捨てる」必要もありません。
要は、自分にとって「実る努力とは何か」を問い直すことです。

誰かの期待に応え続けるためではなく、
あなたが本当に咲かせたい花に、エネルギーを注ぐ。

その選択が、やがて実を結びます。
諦めることは、逃げではありません。未来を拓く行動です。