おぢさんのつぶやき -山崎篤史ー

とうとう50代突入してしまいました。白髪が増えてきたおぢさんですが、たまに書き込もうかなぁと思います。

歌詞が背中を押す――The Cranberries「Dreams」で挑戦と変革を言い切る

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my life is changing every day
in every possible way
The Cranberries「Dreams」

 

 

 

1. 言葉が灯す“はじまりの体温”

はじめの一音が鳴る前に、歌詞はもう走り出しています。
「Dreams」は、音の爽やかさと同じだけ、言葉が軽やかです。
けれど軽いだけではありません。
そこには、変わり始めた心の温度が、丁寧に置かれています。

歌詞の核は、たった数語に集約されます。
my life is changing every day”。
in every possible way”。
短いのに、骨太です。
変化は日々であり、しかもあらゆる面で起きる。
この宣言が曲の背骨になります。

忙しい私たちにとって、これは仕事の現実そのものです。
プロジェクトは日々揺れます。
家庭も予定も変わります。
歌詞は、揺れていいと許してくれる。
そのうえで、揺れを前進に変える視点をくれます。

 

 

2. “愛と自立”の同時進行

「Dreams」は恋の歌として語られがちです。
実際、胸の高鳴りや誰かへの想いが色濃く描かれます。
けれど、ただのラブソングでは終わりません。
歌詞は、愛と自立を同時に走らせています。

相手に惹かれながらも、語り手は相手に依存しません。
impossible to ignore”。
無視できない想いはある。
でも、自分の変化を自分の手で進める立場を崩さない。

この佇まいは、いまの働き方に似ています。
誰かの支えやチームの力に感謝しながら、
自分の足で立つ。
恋も仕事も、自分の意思で一歩を出す
歌詞はその姿勢を、明るく、力強く示します。

 

 

3. 歌詞を“仕事の設計図”に置き換える

歌詞の構造を、明日のタスクの設計に転写します。
手順はシンプルで実務的。
5W1Hで言葉を仕事に接続します。

Who:あなた自身。
歌詞の語り手は、他人の目線に逃げません。
主語を自分に戻す。
意思の所在がはっきりします。

What変化を起こす一手
“changing every day”を、今日の具体動作に落とす。
メール一本。
提案書の冒頭100字。
クライアントへの1分ボイスメモ。

When
歌は始まりの時間に合います。
出勤前の3~4分に、言葉を行動のキューにします。

Where移動の合間
プラットフォームの風、エレベーターホールの静けさ。
周囲のノイズが、かえって集中を生む時間。

Why:歌詞が恐れのボリュームを下げるから。
“impossible to ignore”は、怖さではなく惹かれる力の表明。
怖さに名前が付くと、動きやすくなります。

HowROCC法に載せる。
Researchで情報3点だけ開く。
Organizeで順番を決める。
Composeで冒頭100字を書く。
Checkで数字と宛先を確認し、送る。
歌詞の短い宣言を、短い行動に変換します。

 

 

4. 歌詞の“反復”を習慣化に使う

この曲は反復が気持ちいい。
サビの言い切りは、習慣のスイッチです。
ここではパラグラフライティングの原則で、歌詞の反復を思考の反復に置き換えます。

第一段落の主題:私は変わる
書くのは一行でいい。
「今日、◯◯を出す」。
それだけ。

第二段落の主題:思いは無視できない
「この件は、放置するとコストが出る」。
感情に理由を与える。
判断が揺れにくくなります。

第三段落の主題:だから、いま動く
送信。
電話。
短い合図で、体を前に出す。

反復は、迷いを薄めます。
歌詞の反復が、動作の反復に接続される。
ここに習慣形成の核があります。

 

 

5. ドロレスの声が示す“余白の強さ”

歌詞は強い。
でも、言わない強さも持ちます。
細部を説明しすぎません。
ドロレスの声が、言葉の余白を埋めるからです。

ビジネス文書でも同じです。
すべてを語ろうとすると、読まれません。
主題を一本に絞る
余白に相手の解釈が入る。
そこで人は、自分事として動きます。

歌詞の短い宣言は、読み手を信じる設計です。
だから、聞き手の人生に勝手に接続される。
恋にも、仕事にも、家族にも、当てはまる。
汎用性は、説明量ではなく輪郭の明瞭さから生まれる。
「Dreams」はその見本です。

ここから、私の意見を少し。
この歌詞は、勝ち方ではなく始め方を教えます。
勝ち方は状況で変わる。
始め方は、人の芯に触れる。
“毎日変わる”と自分に宣言できる人は、もう半分勝っています。

 

 

6. “言い切る”ことが、あなたを前に押す

結論です。
「Dreams」の歌詞は、変化の言い切りでできています。
言い切りは、行動を決める強力な起点です。
恋の歌でありながら、自立の歌。
相手を想いながら、自分の足で立つ

明日の朝、サビに合わせて一行だけ書いてください。
「今日は◯◯を出す」。
それを送る
たったそれだけで、日が動きます。
あなたの“仕事の夢”は、言葉の言い切りから始まります。

 

 


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