おぢさんのつぶやき -山崎篤史ー

とうとう50代突入してしまいました。白髪が増えてきたおぢさんですが、たまに書き込もうかなぁと思います。

攻略本のない人生を楽しむ方法 — すぎやまこういちが示した“この道わが旅”の生き方

スポンサーリンク

ゲームと違って、人生には決まった攻略法はありません
すぎやまこういちが遺した人生の楽譜

 

 

攻略本のない旅路

この道わが旅」。
ドラゴンクエストのエンディングテーマを聴くと、胸の奥に温かい風が吹くような感覚になる人は多いはずです。

作曲家・すぎやまこういち
数々の名曲で、日本のゲーム音楽史を根底から変えた人物です。
彼が残した言葉のひとつが、今日を生きる私たちに強く響きます。

「ゲームと違って、人生には決まった攻略法はありません。」

ドラクエの世界では、地図を開けば行き先が見え、誰に話しかければ物語が進むかがわかります。
しかし現実は、そんなふうに明確な道しるべはありません。
霧の中を歩くように、不安と期待が入り混じる日々。

だからこそ、遠回りも失敗も、自分だけの旅の証になるのです。
この言葉の背景には、音楽家として、そして一人の人間としてのすぎやま氏の生き方が刻まれています。

 

 

ゲームと現実の境界

ゲームを始めるとき、私たちは“ルール”と“目的”を与えられます。
HPやレベル、装備やスキル。
何をすれば強くなり、どうすれば勝てるか、すべて数値で見える世界。

ところが現実の人生は、攻略法どころか目的すら曖昧です。
努力してもすぐに結果は出ず、正しい道かどうかも確信できないまま歩くことがほとんどです。

すぎやまこういち氏は1931年、東京生まれ。
東京大学文学部を卒業後、文化放送を経てフジテレビに入社し、『ザ・ヒットパレード』など音楽番組を担当します。
当時はテレビ黎明期。決まりきった“成功マニュアル”などなく、試行錯誤の連続でした。

30代後半から本格的に作曲活動を開始。
昭和から平成へと移り変わる日本で、クラシックの構造美とポップスの親しみやすさを融合させた独自の作風を築きます。

そして1986年、ファミコン向け『ドラゴンクエスト』の音楽制作を依頼されます。
わずか3音しか鳴らせない制約の中で、彼は交響曲の構造を組み込み、わずかな音数で壮大な世界を描きました。

当時、ゲーム音楽は“おまけ”と見られがちでした。
しかし彼は「音楽は作品の魂だ」と信じ、徹底してクオリティを追求します。
結果、ゲーム音楽は芸術としての地位を確立し、文化の一部となったのです。

これは、最初から描かれていた攻略ルートではありません。
むしろ、前例も保証もない中での挑戦でした。
その歩みこそが、彼の言葉の重みを支えています。

 

 

攻略法なき世界を歩く術

この言葉を人生に活かすためには、「正解探し」から解放される必要があります。
現実はゲームより複雑で、敵のレベルも勝利条件も、誰も教えてくれません。

では、どうすれば歩みを止めずに進めるのか。
すぎやま氏の生き方から導かれる3つのヒントがあります。

1. 自分だけの目的地を持つ

すぎやま氏は常に「好きなことに正面から取り組む」と語っていました。
人に決められたゴールではなく、自分が心から向かいたい場所を選ぶ。
それは必ずしも巨大な夢でなくていい。
「この音を作りたい」「この仕事を極めたい」— そんな小さな灯が、やがて道を照らします。

2. 制約を逆手に取る

ファミコン音源の3音制限は、普通なら不満の種。
しかし彼は、その制約を逆手に取り、旋律の美しさを最大限に引き出しました。
現実でも、与えられた条件を“足枷”ではなく“武器”として活かす発想が、前進の力になります。

3. 遠回りを恐れない

テレビ業界から作曲家へ転身した彼の道は、決して最短ルートではありません。
だが、その遠回りで得た経験や人脈は、後の大作を生む土壌となりました。
あなたの今の寄り道も、未来の重要な伏線かもしれません。

 

 

人生を“ゲーム化”する

人生に攻略法はなくても、ゲーム的発想は役立ちます。

  • エスト化:大目標を小さなミッションに分割する。

  • レベル上げ:毎日の習慣を積み重ね、能力値を上げる。

  • 経験値化:失敗や挫折も“経験値”として蓄積する。

こうして日々を“旅”として捉えれば、行動そのものが物語になります。

 

 

作曲という旅

すぎやま氏の作曲過程は、まさに“旅”でした。
メロディの断片を拾い、試し、時に捨て、また拾う。
完成までの道は毎回違い、決まった手順など存在しません。

その結果生まれた『序曲』は、国民的メロディとなりました。
これも、「同じやり方で成功する保証はない」ことの象徴です。

 

 

結論 — 攻略法がないから面白い

ゲームには攻略本があります。
しかし人生には、そんな便利な本はありません。

すぎやまこういち氏は、生涯をかけてこう示しました。
「攻略法はなくても、旅は楽しめる」と。

答えがないからこそ、出会いや発見は輝きます。
今日迷っているあなたも、その迷いこそが物語の一部です。

この道わが旅、行く先を照らすのは、あなた自身の選んだ音。