おぢさんのつぶやき -山崎篤史ー

とうとう50代突入してしまいました。白髪が増えてきたおぢさんですが、たまに書き込もうかなぁと思います。

「生きていることが花」星野富弘の言葉に学ぶ人生の価値とは?

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花が咲こうと咲くまいと
それでも、生きることは美しい

 

 

「花が咲こうと咲くまいと、生きていることが花なんだ」

この言葉をはじめて聞いたとき、あなたはどう感じましたか?

どんなに頑張っても、報われないことがある。
どれだけ準備しても、結果が伴わないことがある。
咲かなかった“花”ばかり見て、心をしおれさせてしまうことも。

でも、この言葉は静かに、けれど確かに語りかけてきます。
「それでも、咲いていないあなただって、もう花なんだよ」と。

このフレーズは、詩人・詩画作家の星野富弘さんが残した一文として広く知られています。
事故で手足の自由を失いながらも、筆を口にくわえて絵を描き続けた星野さんの言葉は、飾らず、けれど力強く人の心に沁みます。

本記事では、この名言の奥にある哲学と、それが現代のわたしたちにどう響くかを掘り下げていきます。
「咲くか咲かないか」にとらわれず、自分らしく「生きること」の意味を見つめ直したい方に──
静かだけど、深く、温かい時間をお届けします。

 

 

成果主義社会でこぼれ落ちる想い

現代は、目に見える「結果」に支配されています。
学歴、業績、昇進、年収、SNSのフォロワー数。

すべてが数値化され、ランキングされ、比較される。
そして気づけば、他人の「花」がどれほど立派かばかりを見てしまう。

「自分は何も成し遂げていない」
「花を咲かせていない自分には、価値がないのでは?」

そんな思いが心を覆い、言葉にならない焦燥が胸にたまっていく。
特に、働き盛りの30〜50代にとっては深刻です。
家庭を支え、キャリアを築きながら、同時に自分自身の「意味」や「価値」にも向き合わなければならない。

けれど、咲かなかった花には本当に意味がないのでしょうか?

日本画家・東山魁夷はこんな言葉を残しました。

「風景が美しいのは、そこに生きている気配があるからだ」

静かにたたずむ冬の木にも、咲いていない蕾にも、確かに「生」がある。

成果がないように見えるときも、「今、生きている」という事実そのものが、何よりも尊いとする視点。
そこに、星野富弘さんの言葉が持つ力があります。

 

 

評価から自由になるための3つの視点

では、「咲いていない自分」に自信を持つにはどうすればいいのか?
そのヒントを、3つの視点から考えてみましょう。

① 花を咲かせるタイミングは、人それぞれ

桜は春に咲く。
ヒマワリは夏に、コスモスは秋に咲く。

でも、雪の中に咲く椿のように、**「冬こそ咲き時」**という人もいます。

たとえば、アメリカの作家・レイモンド・チャンドラーは、作家としてデビューしたのがなんと44歳。
それまでは石油会社のサラリーマンでした。

「自分だけ花が咲かない」と思っていても、季節がまだ来ていないだけかもしれません。
焦らず、土を耕し、静かに待つ時間もまた「生きることそのもの」です。

② 咲かないことも、誰かを救っている

咲かないつぼみや、途中で折れてしまった枝にも、命の役割があります。
落ち葉は土となり、新しい命を支える。

同様に、あなたが今日踏ん張った「見えない努力」も、誰かにとっての支えになっているかもしれません。

星野富弘さんの詩や絵に、人はなぜ惹かれるのか。
それは彼の言葉の裏にある「見えない闘い」が、読む者の心に寄り添っているから。

③ 他人の花と自分の花は比べられない

他人の成功と自分の現在地を比べるのは、ナンセンスです。
バラとタンポポでは、咲く場所も違えば役割も違う。

大切なのは、「自分が今いる場所で、どう生きているか」
その視点を持つだけで、心はふっと軽くなります。

 

 

内なる花を見つけるための方法

評価社会の中で「自分が花である」と実感するのは簡単ではありません。
そこで、今日からできる“心の整理術”を3つ紹介します。


ジャーナリング:言葉にすることで自分の存在を実感する

毎晩5分、手帳やスマホに「今日の自分がしたこと」を書き出してみましょう。
それが小さなことであっても「生きた証」になります。


● セルフトーク:自分への声かけを変える

「まだ咲いていない」ではなく、「今は咲かない時期かもしれないね」と優しく声をかけてあげてください。


メタ認知:視点を高く持つ練習

「誰かに見せるための花」を意識するのではなく、空から自分を見ているような感覚で、日々の行動を眺めてみましょう。

 

 

星野富弘さんという「咲かない花」の象徴

星野富弘さんは、大学時代に体操競技で頸椎を損傷し、手足の自由を失いました。
その後の彼の人生は、「咲かせた花」より「咲かせなかった瞬間の価値」を伝える旅だったように思います。

口で筆をくわえながら描いた花々は、色鮮やかでありながらも、どこか静か。
言葉は短く、けれど深く、やさしい。

「花が咲こうと咲くまいと、生きていることが花なんだ」

この言葉の背景には、彼の痛み、孤独、そして静かな受容があります。

たとえ不自由の中でも、誰かに見せるためではなく、「生きていることそのもの」を描き続けた彼の姿勢は、現代人にとってひとつの指針です。

 

 

咲かない日も、あなたは花

わたしたちは、いつも結果を求めてしまいます。
「花を咲かせなければ価値がない」
「努力は成功で報われるべきだ」と。

でも、現実は違います。
思いどおりに咲かない日もあるし、実らない種もあります。

それでも──あなたは、今、生きている。
息をして、笑って、悩んで、迷って、それでも歩いている。

「生きていることが、すでに花なんだ」

この言葉が、あなたの心の奥で静かに咲くように願っています。
咲くときも、咲かないときも、自分という命を、ぜひ大切にしてあげてください。