夢はいつだってここにある。
だから私が夢から逃げない。
夢は遠くにあるものだと思っていませんか？
朝、窓の外に射す光を見たとき。
昨日と変わらない空気の匂いに、ふとため息をついたことはありませんか？
「自分の夢なんて、どこか遠い世界の話だ」
そう思い込んだ瞬間、心は現実に縛られ、目の前の一歩すら重たくなるものです。
でも、夢は遠くにはありません。
手を伸ばす勇気さえあれば、今この瞬間、あなたの足元にだって存在しています。
夢が叶わない理由は、夢が消えるからではありません。
私たちが、それを“見ようとしなくなる”だけなのです。
なぜ夢を諦めたくなるのか
忙しい毎日。
数字に追われる仕事、終わらないメール、家庭の責任。
30代、40代になると「現実」を理由に、夢を語ることさえためらうようになります。
「もう年齢的に無理だ」
「家族を養う責任がある」
「失敗したら笑われるだけだ」
それは、誰もが抱える自然な不安です。
私も、そんな声を多く耳にしてきました。
心理学者アルフレッド・アドラーは「人は目的論で生きる」と語りました。
つまり、私たちは無意識に「できない理由」を作り、今の自分を守ろうとするのです。
夢を追うことよりも、現状を維持するほうが安全だと本能が判断するからです。
しかし、この「安全」は本当に安心をもたらすのでしょうか？
現状維持を選ぶたびに、心のどこかで「これでいいのか」と自問する瞬間が訪れるはずです。
たとえ静かなオフィスの一角でも、電車の窓に映る自分の顔でも、その問いかけは突然訪れます。
「本当は、もっとできるはずじゃないか？」と。
夢を逃さない3つの視点
夢は、ただ大きな目標を掲げることではありません。
現実の延長線に、小さな一歩を積み重ねることです。
①「今ここ」に目を向ける
マハトマ・ガンディーは「未来は今日の行動が作る」と語りました。
明日の大きな変化を待つのではなく、今日1日、夢に近づく行動を取ることがすべてです。
たとえば、独立を考えているなら、いきなり会社を辞める必要はありません。
30分、読書や情報収集に時間を使うだけでいい。
その30分が、半年後には確実にあなたの基礎力を変えます。
②「失敗は挑戦の証」と捉える
ヘンリー・フォードは「失敗とは、より賢くやり直すためのチャンスだ」と残しました。
夢を追う過程での失敗は、避けるべき汚点ではありません。
むしろ、「自分が本気で動いた証拠」として誇るべきです。
挑戦した日、眠る前に感じる疲労感は、逃げた日には決して得られない誇らしい痛みです。
③「夢を語る勇気を持つ」
言葉にすることで、夢は現実に近づきます。
スティーブ・ジョブズは、まだMacが形になる前から「世界を変えるコンピュータを作る」と語り続けました。
夢を口にした瞬間、それは「ただの願望」から「行動を促す約束」に変わります。
信頼できる人に話すだけでも構いません。
語ることで、自分自身が逃げ道を失い、前に進むしかなくなるのです。
夢はいつだってここにある
夢は、特別な場所や特別な人だけが持つものではありません。
あなたが「今」感じている小さな違和感、ふとした好奇心。
それこそが、夢の種です。
「でも、失敗が怖い」と思うなら、こう自分に言い聞かせてください。
――失敗しない人生は、夢から逃げ続ける人生だと。
夢から逃げないと決めたとき、あなたはすでに半分叶えています。
大切なのは、大きな一歩ではなく、毎日の小さな前進です。
今日、この文章を読み終えたあなたへ。
今夜、わずか10分でも、自分の夢のために行動してください。
それが、明日のあなたを変える一歩になります。
