おぢさんのつぶやき -山崎篤史ー

とうとう50代突入してしまいました。白髪が増えてきたおぢさんですが、たまに書き込もうかなぁと思います。

幸運を呼ぶのは偶然ではない──勤勉が人生を動かす理由

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「勤勉は幸運の母である」
フランクリンに学ぶ人生の種まき

 

 

 

朝、目覚ましの音に追われて慌ただしく始まる一日。
その中でふと、こう感じたことはありませんか?

「なぜあの人には運があるのだろう?」
「どうして自分にはチャンスが巡ってこないのだろう?」

人生の節目で、私たちはしばしば“運”の不公平さを嘆きます。
けれど、本当にそうでしょうか。

18世紀アメリカの偉人、ベンジャミン・フランクリンはこう言い残しています。

「Diligence is the mother of good luck(勤勉は幸運の母である)」

この言葉は、ただの格言ではありません。
それは、フランクリン自身が体現し、証明してきた生き様そのものなのです。

 

 

フランクリンの出発点は“普通以下”だった

ベンジャミン・フランクリンというと、アメリカ独立の父、雷の実験、100ドル札──
そんな華やかなイメージが先行します。

けれど彼の生い立ちは、決して特別なものではありませんでした。
17人兄弟の15番目。正式な教育を受けたのはわずか2年。

父親の仕事を手伝いながら、印刷工の見習いとして働く少年時代。
彼には「天賦の才」よりも、「地道な努力」と「学ぶ意志」しかありませんでした。

それでも彼は、自分の力で道を切り拓いていきます。

早朝に起きて読書と日記。仕事の後にも学習と観察。
常に“今日より一歩でも前へ進もう”とする、その姿勢が後に大きな花を咲かせたのです。

 

 

幸運は“偶然”ではなく“用意された必然”

私たちは、つい成功した人の一場面だけを見て、「運がいい人だ」と判断しがちです。
しかし、見えていないところにこそ“本当の努力”がある。

フランクリンは、単に印刷工として成功しただけでなく、
自らの新聞を創刊し、植民地の知識人として地位を築き、
さらには外交官・科学者・政治家へと成長しました。

その裏には、彼が自分に課していた「13徳目」という自己改善のフレームワークがあります。
節制、沈黙、規律、決断、勤勉……。

その中でも彼が強調したのが「勤勉(Industry)」です。
彼はこう記しています。

「時間を無駄にするな。人生は時間の集積にすぎない」

まさに、この“時間を燃料にして積み上げる生き方”こそが、
彼にとっての“運”を生む土壌だったのです。

 

 

現代人こそ「勤勉」という武器を見直すべき

スマホの通知、SNS、動画、雑事の嵐。
私たちはいつも「やるべきこと」があるはずなのに、気づけば“疲れているだけの日々”。

けれど、忙しさと充実は違います。
フランクリンのように「目的を持って積み上げる」ことがなければ、
時間はただ流れるだけで、運もチャンスもあなたを素通りします。

彼の「13徳目」は、今の私たちにも通用するタイムマネジメントの宝庫です。

たとえば、こんな実践はいかがでしょう。

朝一番の30分を“何かを学ぶ時間”に固定する。
1日1回、自分の行動を振り返る。
「やることリスト」ではなく、「やらないことリスト」をつくる。

勤勉とは、闇雲に働くことではありません。
「自分の人生に責任を持って、少しずつ積み上げていく行為」です。

 

 

運の女神は“準備された者”の元へやってくる

多くの人が「成功者=幸運な人」と思っています。

でも、フランクリンの人生はその逆を教えてくれます。

“勤勉”という一見地味で目立たない習慣が、
時間をかけて「信用」となり、「選ばれる理由」となり、
やがては“運の舞台”そのものをつくってくれるのです。

それはまるで、日照りの季節に備えて種を蒔き、水をやり続ける農夫のようなもの。

収穫の時期はすぐには来ません。
けれど、丁寧に耕した人の元には、必ず“運の実り”が訪れるのです。

 

 

今日、あなたがすべきたった一つのこと

この記事を読んでくださっているあなたは、きっと何かを変えたいと思っているはずです。

新しい挑戦かもしれません。
習慣の見直しかもしれません。
あるいは、“運”をつかみたいという気持ちかもしれません。

そのすべては、今日のあなたの“30分”から始められます。

スマホを置き、机に向かい、何かを調べ、メモを取る。
読書する。紙に目標を書く。歩きながら考える──

それが、あなたの「勤勉の種まき」です。
やがて、思いがけないかたちで、あなたのもとに“運”が訪れるはずです。

 

 

「勤勉は幸運の母である」──この言葉を人生に据える

最後に、フランクリンの言葉をあなたにもう一度手渡したいと思います。

「勤勉は幸運の母である」

この言葉の本質は、「未来は今の行動で変えられる」という確信です。
そしてそれは、どんな環境にあっても、どんなスタート地点からでも実践可能です。

成功した人を「運がよかった」と片付けず、
自らの手で“幸運”をつくる人生へ、今日一歩踏み出しませんか?

あなたがこの言葉を胸に、一歩でも前へ進むなら、
フランクリンはきっと、微笑みながらこう言ってくれるでしょう。

「それでよい。きみの時間が、きっと運を連れてくる」