おぢさんのつぶやき -山崎篤史ー

とうとう50代突入してしまいました。白髪が増えてきたおぢさんですが、たまに書き込もうかなぁと思います。

 「変身せよ」ウルトラマンが教えてくれる自己超越の力

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「変身」は誰の中にもある
ウルトラマンが教えてくれる
現代人の生き方

 

 

1. あなたの中にウルトラマンはいるか?

通勤電車の窓に映る自分の顔を見て、「このままでいいのか」とふと思う瞬間。

誰もが心のどこかで、自分のなかに潜む“ヒーロー”の存在を問いかけたことがあるのではないでしょうか?

子どものころ、私たちは信じていました。

赤く光るカラータイマーが鳴る前に、すべてを救う存在が現れることを。

そして、心の奥で願っていたはずです。

「できることなら、あのウルトラマンのように“変身”できたら」と。

実は、その願いは、子ども時代だけの夢ではありません。

大人になった今こそ、ウルトラマンは再び意味を持ち始めています。

 

 

2. 「正義」と「変身」は、現代人にとって無縁なのか?

1966年、円谷プロによって『ウルトラマン』が放送開始されたとき、日本は高度経済成長の渦中にありました。

未来に対する期待と同時に、環境破壊や技術の暴走といった「怪獣的問題」も噴出し始めていた時代です。

ウルトラマンは、巨大な敵=怪獣と戦う存在として描かれました。

しかし、彼はただの“暴力による制圧者”ではありません。

あくまで「守るべきもののために戦う」存在でした。

そこには、一貫した「人間への信頼」と「正義のための節度」がありました。

問題は、我々の現代です。

正義”という言葉はどこか青臭く、“変身”という概念は現実離れしていると受け止められがちです。

では、なぜ私たちはウルトラマンに惹かれ続けるのでしょうか?

なぜ、令和の今も新しいウルトラマンが作られ、観られ、語られているのか?

それは、おそらくウルトラマンが「希望の象徴」であるからです。

変身とは、現実逃避ではなく「現実との向き合い方の変化」を意味します。

それは、スーツを着て出勤するあなたにも起こりうる、心の内面の変革なのです。

 

 

3. ウルトラマン的「変身」を現代に応用する方法

まず理解しておきたいのは、ウルトラマンはいつも突然現れるわけではないということです。

彼が現れるには、まず「光」を受け入れる器が必要です。

それが、人間側の「心構え」です。

物語で、ウルトラマンと融合する人間――たとえば初代ウルトラマンの“ハヤタ隊員”は、決して特別な能力を持っていたわけではありません。

彼は、ごく普通の人間でありながら「人を守ろうとする意思」を持っていました。

その“内なる決意”こそが、ウルトラマンという力を受け止める“変身のトリガー”となったのです。

現代に生きる私たちも同じです。

何かを守ろう、変えようとする決意があるとき、変身は起こります。

それは職場での決断かもしれません。

家庭での一言かもしれません。

あるいは、過去の自分との決別かもしれません。

ウルトラマンの変身は、物理的な現象というより“精神の決意”なのです。

 

 

4. フレームワークとしてのウルトラマン

ウルトラマンという存在は、実は「三層構造」でできています。

第一層:日常の顔(人間)

第二層:非常時の決意(変身)

第三層:行動による証明(戦い)

この構造は、マズローの欲求階層に似ています。

安全・所属の欲求の次にくる“自己実現”のフェーズで、人は初めて「誰かを守る」ことに意味を見出します。

つまり、ウルトラマンは“自己超越”の象徴でもあるのです。

この構造を、私たちは日常の中に応用できます。

たとえば、以下のように。

  • 「日常」では、自分の感情に素直になること。

  • 「変身」では、理不尽に立ち向かう覚悟を持つこと。

  • 「戦い」では、実際に行動して結果を出すこと。

これが、現代のウルトラマンフレームワークです。

 

 

5. ウルトラマンスティーブ・ジョブズ

スティーブ・ジョブズは、生前こう語っています。

「一番重要なのは、自分の心と直感に従う勇気を持つことだ」

彼もまた、“変身”を遂げた一人でした。

アップルを追放されたあと、ピクサーを再建し、自分自身の価値を問い直し、再びアップルに戻ります。

それは、“かつての自分”から“進化した自己”への変身でした。

しかも、その原動力は「美しいものを世に出したい」「人々の生活を変えたい」という信念でした。

これは、ウルトラマンが“地球人を信じて戦う”構造とよく似ています。

ジョブズがカラータイマーを持っていたとすれば、それは「時間の有限さ」だったでしょう。

彼は病に侵されながらも、最後まで創造の戦いを続けました。

それが、彼の変身の証明でした。

 

 

6. あなたも変身できる――だから「光の巨人」は現れる

ウルトラマンは、遠い宇宙からやってきた異星人のヒーローです。

でも、彼が地球に現れる条件は、「人間の希望」です。

あなたの心の中にある小さな希望こそ、光の巨人を呼ぶのです。

誰かを守りたいと思ったとき。

正しいと思うことを貫こうと決めたとき。

見えない敵に一歩踏み出そうとしたとき。

あなたは、すでに“変身のプロセス”に足を踏み入れているのです。

ウルトラマンは、あなたの中にいます。

今日、ネクタイを締めながら心に問いかけてください。

「自分が守りたいものは何か?」

そして、静かにこう誓ってみてください。

「3分間で何ができるかではなく、今日という一日を、どう変えるか」

変身は、いつだって静かに始まるのです。