おぢさんのつぶやき -山崎篤史ー

とうとう50代突入してしまいました。白髪が増えてきたおぢさんですが、たまに書き込もうかなぁと思います。

「年を取るのは仕方ないが、年寄りになる必要はない」変革マインドセットの極意

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You can't help getting older,
but you don't have to get old.    

年を取るのは仕方ないが、
年寄りになる必要はない。

 

 

 

年齢を重ねるごとに、身体のあちこちに「昔の私」はいなくなっていく気がしませんか?
朝の目覚ましで肩を起こしたとき、背中にわずかな痛みを感じる。
電車の階段を上るとき、ふくらはぎが熱を帯びる。
そんな小さな違和感が日常に紛れ込んでいると、心までどこか重たくなるものです。

しかし、Burnsが言い残した言葉――
「年を取るのは仕方ないが、年寄りになる必要はない」――
は、心にさざ波を立てます。
年齢とは、単に数字であって、生き方や考え方を決めつける理由にはならないと教えてくれます。

実在の人物、ハーランド・サンダースの物語を想い浮かべてみてください。
彼は65歳を超えてから、ケンタッキーフライドチキン(以下KFC)の本格的なフランチャイズ事業を開始しました。
オーブンの中で揚げられるチキンがはじける音。
衣に絡むスパイスの香り。
そのひとつひとつが、人生の味わいそのものでした。
人々はその味に惹かれ、列をなして店舗の前に並びました。

 

年齢というフィルターをはずす

30~50代を迎えたサラリーマンにとって、仕事に家事に、ときには介護や趣味に追われる毎日は慌ただしく感じるでしょう。
「もう若くはない」「新しいことを学ぶのは大変」「体力がついてこない」
そんな言葉が頭を支配し、次第に挑戦をあきらめかける日もあるかもしれません。

しかし、サンダースは自分の経験を「負担」とは捉えなかったのです。
若い頃から何度も失敗を重ね、さまざまな職を転々としたように思えても、彼の胸には「美味しいフライドチキン」を追求する熱意がありました。
そこにあったのは、年齢を武器に変える覚悟でした。

彼は自転車代わりの車に営業用の看板をつけ、道行く人に自らのチキンをアピールしました。
サンダースの白いスーツにほのかに立ち上る揚げ油の香りは、まるで「やり直しは何度でも可能だ」というメッセージのようでした。
その香りを嗅ぐたびに、年齢を言い訳にしてきた自分を恥ずかしく思う人もいたはずです。

 

心が若々しくあるために

年齢を本気で「言い訳」にしないためには、まず自分の経験を見つめ直すことが必要です。
30代で築いた仕事の実績、40代で得た人間関係、50代で積み上げた知識。
それらはすべて、あなたを形づくる大切な要素です。
若者に負けない冷静な判断力や、簡単にはあきらめない粘り強さは、年月の賜物と言えます。

私は、経験を「重荷」と感じるのではなく、「武器」として誇るべきだと考えます。
年齢を経る中で得た学びは、若手には真似できない強みです。
例えば、会議でリスクを察知する鋭い視点。
何度も壁にぶつかって感じた冷静さ。
そうした経験があるからこそ、あなたは組織やチームで欠かせない存在となるのです。

 

体を動かし、集中力を呼び覚ます

しかし、頭だけでは乗り切れない現実もあります。
確かに、若いころのように無理はきかなくなります。
だからこそ、適切な運動習慣が必要です。
毎朝、カーテンを開けた瞬間に差し込む朝日を浴び、深呼吸をする。
そのまま5分間のストレッチで筋肉をゆっくりと伸ばしてみてください。
肩甲骨の内側がじんわりと温まり、血流がゆっくり巡る感覚がします。

週末には公園をゆっくり歩き、風の匂いを感じながら足元の落ち葉を踏みしめるのもいいでしょう。
ふかふかの葉が靴底にくっつき、かさかさと乾いた音を立てます。
自然の中で体を動かすと、脳に新鮮な酸素が行きわたり、集中力が高まります。

こうした小さな習慣を積み重ねることで、疲れやすい体が少しずつ変わり、目覚めたときの重さが和らいでいきます。
身体が軽く感じられると、心もまた軽くなり、新しいチャレンジへ向かうエネルギーが湧き上がるのです。

 

学び続ける意欲を燃やす

年齢を重ねると「新しいことを学ぶのが億劫だ」と感じる瞬間があります。
しかし、サンダースが揚げ油の香りに込めたように、学びには独特の高揚感があります。
朝のコーヒーのほろ苦い香りを感じながら、最新の業界レポートを一冊手に取ってみましょう。
ページをめくるたびに文字と図表が脳裏に焼きつき、まるで新しい道が開けるようなワクワク感が生まれます。

週に一度、30分だけでも新人と同じ教材を手に取り、知識をインプットしてみてください。
指先でページをめくりながら、新しい用語や概念に出会った瞬間、古い固定観念が少しずつほぐれていきます。
学びは必ずアウトプットとセットにすることが大切です。
例えば社内の勉強会で、「今週学んだ●●」と題して話すだけで、知識は確かなものになります。
プレゼン資料を作る手の感触、講義中の声のトーン、仲間の反応……。
これらはすべて五感を刺激し、学びを定着させる効果を生み出します。

 

明確なビジョンで人生を描き直す

年齢を言い訳にしない人生を歩むには、自分自身がどこへ向かいたいのかをはっきりさせる必要があります。
さいごに、ライフビジョンの話をしましょう。
サンダースには「世界中に自分のチキンを届ける」という揺るぎないビジョンがありました。
あなたにも、30代・40代・50代で感じた喜びや悔しさがあるはずです。
それらを糧にして、「10年後の理想の自分」を紙に書き出してみてください。

例えば「10年後にはチームのリーダーとして、新規事業を立ち上げていたい」
といった具体的な目標を設定します。
その目標を叶えるために、今から何をすべきかを逆算してみましょう。
もしかしたら「英語の資料を読みこなせるようになる」「プレゼン力を磨く」
マーケティングの基礎を学ぶ」といったステップが浮かぶかもしれません。

大切なのは、目標を具体的にイメージすることです。
目標を言葉にすることで、ぼんやりした不安が少しずつ霧散し、自分の進むべき道が見えてきます。
その道を一歩ずつ進む過程で、年齢はもはや言い訳にはなりません。

 

 

まとめ:あなたの中に眠る可能性を呼び覚ませ

Burnsの「年を取るのは仕方ないが、年寄りになる必要はない」という言葉は、誰にとっても深い示唆を与えます。
年齢を否定するのではなく、経験を誇りに思い、心を若々しく保つことこそが人生を豊かにします。

ハーランド・サンダースのように、65歳を過ぎてから本気で挑戦し、世界に自分の味を広めた事実。
あの揚げ油の香りをまとった白いスーツは、まさに年齢を武器に変えた象徴でした。
彼が自分のチキンを追い求めた情熱は、私たちにも同じような熱を呼び覚ましてくれます。

現実には、私たちの体には確かに衰えがあります。
しかし、呼吸を整え、身体を動かし、学び続けることで、衰え以上の成長が可能です。
朝のストレッチで肩甲骨がほぐれる感覚。
新しい本を開いたときの紙の手触り。
それらはすべて、あなたが人生を前向きに歩む力になります。

さあ、今こそ立ち上がりましょう。
あなたの経験は、誰にも奪えない宝物です。
目の前にある一歩を踏み出し、「年齢を武器にする生き方」を始めてみてください。
年齢は単なる数字であり、あなたが決めるのは「心の年齢」なのです。
その事実を、ぜひ胸に刻んでください。
今回の記事が、あなたの背中をそっと押す存在になれば幸いです。