おぢさんのつぶやき -山崎篤史ー

とうとう50代突入してしまいました。白髪が増えてきたおぢさんですが、たまに書き込もうかなぁと思います。

過去の過ちを認める勇気が、変革への第一歩となる理由

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過去の過ちを認めるのを恥じてはならない
ジョナサン・スウィフト

 

 

過ちの奥にある、本当の強さとは何か?

あなたは、自分の過去の失敗に名前をつけられますか?

あのときの一言。
あの決断。
あるいは、あの沈黙――。

時間が経っても、胸の奥に沈んでいる“その記憶”。
意識しないふりをしても、ふと蘇ってきます。

多くの人が、過去の過ちに向き合うのを恐れます。
自分の未熟さや判断ミスを思い返すのは、心の痛みを伴うからです。
しかし、失敗の記憶は人生を彩る大切な一部。
それをどう扱うかで、私たちの未来は大きく変わるのです。
人は、過ちを認めることを「恥」と感じます。
それは、自分の価値が傷つく感覚に近いからです。

でも、本当にそうなのでしょうか?
過ちに向き合い、認め、語ること。
それは弱さではなく、むしろ“人間の深い強さ”です。

ジョナサン・スウィフトの言葉は、それを示します。

過去の過ちを認めるのを恥じてはならない。

この言葉は、何度も多くの人の人生に現れます。

私たちは、間違える。
でも、間違いを認めるかどうかは別の選択です。
そこにこそ、本当の“変化”が始まります。

自己肯定感は、成功体験だけでは育ちません。
むしろ「失敗とどう向き合ったか」
その人の人間性を映し出すのです。

過ちを恥じるのではなく、人生の素材とする。
それは、成熟した大人だけが持てる視点です。

 

 

沈んでいった企業、蘇った人物

2001年、エンロンという巨大企業が破綻しました。

粉飾決算
虚偽報告。
隠蔽。

成長企業だったエンロンは、
一気に信用を失いました。
崩壊は、組織全体を飲み込むものでした。

経営陣はなぜ、間違いを認められなかったのか?

「間違っていた」と口にすることへの恐れ。
評価の下落や企業イメージの崩壊を恐れたのでしょう。

しかし、その恐れこそが致命的だったのです。
真実を覆い隠し、綻びを修復せずに積み上げる。
その結果、巨大な崩壊が待っていました。

一方、過去の誤りと真摯に向き合った人物がいます。
スティーブ・ジョブズです。

1985年、アップルから追放されました。
若さゆえの未熟さ、傲慢さ、衝突がありました。

彼はリーダーとして多くの問題を抱えていました。
しかし、彼は自分の失敗を否定しなかったのです。

NeXTを立ち上げ、技術と人間性を磨き直しました。
また、Pixarで創造の喜びを再び学びます。

再びアップルへ戻ったジョブズは、
人と対話し、ユーザーと向き合い、
革新と情熱の象徴として立ち上がりました。

iMaciPod、そしてiPhone
彼の手がけた製品は世界の価値観を変えました。

エンロンは過ちを「隠した」。
ジョブズは過ちを「受け入れた」。

この違いが、未来を大きく分けたのです。

 

 

解決の鍵|なぜ「認める」ことが人を強くするのか?

多くのビジネスリーダーが自問します。
「この判断は未来に誇れるか?」
誇れないと感じたとき、そこに失敗の兆しがあります。
重要なのは、間違いに気づいたあとにどう行動するかです。

人は失敗より、誤魔化す態度に敏感です。
間違いは、周囲にも見えています。

黙っていれば、信頼は少しずつ失われていきます。
でも、「自分の判断が甘かった」と言った瞬間、空気が変わります。

その空気の変化は、まるで曇り空が晴れ渡るようです。
重たい沈黙の中に、ひとつの光が差し込むのです。

信頼はむしろ回復し、深まっていきます。
誠実さは、信頼構築に最も効果的な力です。
家庭、職場、あらゆる関係に通じます。

言い訳よりも、沈黙よりも、
ほんの一言の「ごめんなさい」が人を動かします。

 

 

五感で感じる「過去との対話」

過ちを見つめるとき、
ただ思い出すだけでは足りません。

五感を通じて、あの瞬間を感じてみましょう。
空気のにおい、肌に触れた湿度、相手の声の震え。

自分の心拍の高鳴りが、記憶を呼び起こします。
あの日の自分に再会する感覚が、そこにあります。

静かな部屋で目を閉じて、
その場面を心に浮かべてください。

きっと、あなたの中で眠っていた声が
「怖かった」「違う選択がしたかった」と
語りかけてくるはずです。

その声に耳を傾けてください。
否定せず、優しく受け止めてください。

過去を許すのは、現在のあなたの選択です。
それは明日への扉を開く鍵にもなるのです。

 

 

結論|あなたは、どんな過去を許せますか?

スウィフトの言葉がいま響く理由があります。

過去の過ちを認めるのを恥じてはならない。

現代は“正しさ”が求められる時代です。
完璧でなければならないという圧力が、
多くの人を不安にさせています。

でも、だからこそ私は声を大にして言いたいのです。

「人は、失敗を通じて成長する」と。

過去を恥じるのではなく、受け入れて話すこと。
その勇気が、誰かの希望になります。

あなたの一言が、他者を救うこともあるのです。

まずは、自分の昨日を受け入れること。
それが、よりよい明日への第一歩です。

過去に支配されるのではなく、過去を味方にする。
それができたとき、人は本当の意味で前を向けます。

 

 

行動のきっかけに

あなたが最近、認められなかったことは何ですか?
もし思い当たるなら、その気づきはもう始まりです。

小さな一歩でいいのです。
自分にだけでもいい。
「そうだった」と言ってあげてください。

その言葉が、誰かの背中を押すかもしれません。