おぢさんのつぶやき -山崎篤史ー

とうとう50代突入してしまいました。白髪が増えてきたおぢさんですが、たまに書き込もうかなぁと思います。

挑戦を後押しする「龍馬ハレーション活用術」—薬局薬剤師が学ぶ変革マインド

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「世の人は我を何とも言わば言え。
我が成す事は我のみぞ知る。」
――坂本龍馬(1836–1867)

 

 

桜が散る風に乗り あなたは何を感じるでしょうか。
淡いピンクの花びらが宙を舞うたびに
人々の視線もまたあちこちへ飛んでいきます。
ビジネスの現場も同じです。

誰かが新しいアイデアを掲げると
周囲からは賛否の声が渦巻きます。
「本当にうまくいくの?」
「リスクが高すぎる」――。
そのざわめきに心を委ねたら
本来のビジョンはいつの間にか霞んでしまうでしょう。

幕末、激動の日本を駆け抜けた坂本龍馬
その桜の花びらのような評判に翻弄されず
自らの旗を高く掲げました。
脱藩という大きな賭けに出て
亀山社中(後の海援隊)を起こし
薩長同盟を成し遂げたのです。

──私自身、現在調剤薬局に勤務しています。
以前は病院の薬剤師として患者さんと向き合い
処方の正確さと安全第一を追求してきました。
ある日、新しい在宅医療プロジェクトを提案した際
「現場負担が増える」と否定的な声にさらされました。
そのとき胸に浮かんだのは龍馬の言葉でした。

「我が成す事は我のみぞ知る。」

そこから私は、自分のゴールを一文で明確にしました。
「地域の在宅患者さんに最適な薬物治療を届ける」──。
この一言が判断基準となり
不安や反対意見を挑戦への力に変えられたのです。

 

 

波乱の幕末から学ぶ真のリーダーシップ

1836年、土佐藩の下級武士として生まれた龍馬。
幼い頃から剣術に打ち込み
成長とともに大きな視野を求めました。
しかし1862年、脱藩という重罪を犯し
故郷を離れる覚悟を決めます。

夜の闇に紛れて藩の追手をかわし
京や江戸、九州へと足を伸ばす彼の胸には
「日本を一隻の大船に見立て、各藩を縦横につなぐ」
というビジョンがありました。

1866年、薩摩の西郷隆盛と長州の木戸孝允を説得し
薩長同盟を成立。
この同盟は明治維新の原動力となり
日本を根底から変えたのです。

 

 

迷いを断ち切る3つの実践ステップ

 

1.ビジョンを一文で言語化する

龍馬は自身の志を「日本を大船と見立てる」と描きました。
あなたもまず、最終ゴールを一文で書き出しましょう。
例えば私なら、「地域の在宅患者に安全かつ迅速な薬物治療を提供する」。
この一文が、どんな判断にもブレない軸となります。

2.小さな実験で信頼を築く

亀山社中では、まず小規模な貿易から始め
成功体験を重ねて仲間と資金を集めました。
調剤薬局の現場でも同様に
在宅訪問のトライアルを実施し
患者さんのフォロー体制を数値化。
その成果をデータとして示すことで
チーム全体の理解と賛同を得られました。

3.対話で仲間を巻き込む

龍馬は西郷や木戸と情熱的に語り合い
共通の目的を確認し合いました。
私も病院勤務時代、医師や看護師と何度も話し合い
「患者さんファースト」という想いを共有。
対話では相手の懸念を受け止めつつ
自分の信念を丁寧に語りましょう。

 

 

感覚を呼び覚ますフレームワーク

私はOKRを導入し
Objective:(大目標)「在宅患者に最適治療を届ける」
Key Results:(成果指標)
・三ヶ月で訪問件数50件
・医療事故ゼロ
と設定しました。
振り返りのたびに、数字が手元で躍るように感じ
チームのエネルギーが高まったのを覚えています。

影響力マトリクスでは
「高影響・高関心」の医師やケアマネには
定期的に進捗報告を共有。
共に成果を祝う場を設けることで
プロジェクトへのコミットメントが深まりました。

ストーリーボードは、
「提案前の不安な顔」
「初訪問の手応え」
「トラブル対応の焦り」
「患者さんと家族の笑顔」
を4コマに落とし込み
視覚的な記憶としてチーム全員で振り返りました。

 

 

桜散る風を背に、あなたも進め

桜が舞い散るこの季節。
ビジネスの現場でも評価や反対意見は
花吹雪のように舞います。
しかしその中で自らの旗を掲げ
進む者だけが新しい世界へ船を漕ぎ出せるのです。

坂本龍馬が見た蒼天と同じ空は
今も私たちの頭上に広がっています。
恐れずに脱藩の覚悟を持ち
自分のビジョンを掲げ
小さな実践を重ね
対話で仲間を巻き込んでください。

私自身、病院と調剤薬局での経験を通じ
何度も迷いを断ち切ってきました。
あなたも、今日一歩を踏み出せば
きっと桜舞う未来へ辿り着けるはずです。