こんにちは。
山崎篤史です。
もうかれこれ30年近く前になりますけど… 当時自分は就職をしたばっかり、周りが全くわかんない状況だったんです。
とりあえず薬局に就職したんですけども、就職した薬局の規模はそこまで大きくなく、その会社の社長の知り合いの会社に出向という形で、勉強をしに行くことになりました。
かっこいい言い方で言うと武者修業ですね。
当時は自分も裏事情なんてよく知らないし、本当に勉強しに行くために出向したのだろうと思っていましたけども… どうやら大人の事情と言うものが多少なりともあったみたいです。
出向先の会社では、1週間もしないうちに1店舗任されると言うことになってしまいました。
この話は以前にも書いたんですけども働き始めて間もない兄ちゃんが1店舗を任されるんです。。。 たまったもんじゃありません(泣)
背中に汗をじっとりとかくような状況でした。
その会社の上司には、入社したばっかりなんだからできなくて当然だと… そんなに肩肘はらなくても大丈夫だと言われていたんですけども… . 僕としては1店舗任されているんです。
患者さんにとっては僕が新入生とかは関係ないんです。
ものすごいプレッシャーがかかってました。
患者さんから何を聞かれるんだろう…
間違えて調剤したりするんじゃないんだろうか…
もしそうなったときに患者さんはどういう風になっちゃうんだろうか…
最悪なことを考えたりしていました。
端から見てもおどおどしていたんじゃないかと思います。
そんな感じだったら患者さんからも、不審がられるし不安がられるんだと思います。
それがわかっているからこそ、その事に対してまた自分もびびってました。
大丈夫だろうか、大丈夫だろうか…しっかりしないと…
はぁ〜大変なところに来てしまったなぁ… 当時は毎日憂鬱な気分で出社していました。
今ならなんってことないんでしょうけどね。
当時僕の上司だった人は、おそらく40代前半位だったんじゃないかな…
今にして思えば若くして人間ができてたんでしょうね。
素晴らしい方でした。
自分が50歳になろうとしてるんですけども、彼と同じような行動が取れるのだろうかと…ちょっと疑問に思います。
彼は相当人材育成にたけていたんだと思います。
精神的に参っている自分のケアをちゃんとしてくれました。
しかも僕の目線に立って。。
入社してすぐお店を任されるって結構なプレッシャーだったんですけども、今にして思えば良い経験でした。
ところで海野翔太選手New Japan cupに抜擢されましたね。
トーア・ヘレーナ、デビットフィンレー選手もなんですが、こういった若い選手が出場するのっておじさん嬉しいんですよね。 (フィンレー選手怪我みたいですね。。。心配です。)
ものすごく未来を感じさせるんですよ!
彼らはこの発表聞いてどのように感じてるんでしょうか?
彼らの脳裏に去来するものって何なんでしょうか?
僕が新人の頃に感じていたような、困ったなぁどうしよう…なんて感情は起きてないんでしょうね。
海野選手を見ているとすごいなぁというしかありません。
彼のここまでの道のりを考えると感慨深いものがあります。
彼はどんな思いで道場のドアを開けたんでしょうか?
お父さんがレフリーをしている… 親の七光と思われるわけなんです。
普通ならば、親の七光で通用すると思うんですけど…ことプロレスに関してはそれが逆に足かせになるのではないかと思います。
プロレスの練習生って想像を絶する厳しさだと聞きます。
彼は退路を立って入門しています。
逃げれない状況下で必死の思いで練習に耐えてきたはずです。
レフリーである親の顔に泥を塗らないように。。。
父親である海野レフリーは当然プロレスの厳しさを認識しています。
普通の親ならばプロレスラーにさせたいとはとても思わないでしょう。
常に危険との隣り合わせ、いや命のやりとりをしているんです。
下手をしたら相手を殺すかもしれない、自分が死ぬかもしれない…
その危険極まりないことを一生のなりわいと決めたわけです。
すごいですよねその心意気。
それってホントは彼だけじゃないんですよね。
僕を含めてみんな新人の時ってありました。
当時どんな思いで社会のドアを開けていたのか。。。
海野翔太の決意•••
その心意気に全力で答えられる男と言えば… 棚橋弘至以外には考えられません。
彼ならば、海野親子のその想いに全力で応えてくれると信じています。
彼は生粋のシングルプレイヤーだと思ってました。
孤高の選手と言えば聞こえが良いのかな?
悪く言えば周りを育てるという能力に欠けているのかと思っていました。
今回の組み合わせを見て自分のその考えが浅はかだったと気がつきました。
海野レフリーがお願いしたのかどうかは定かではありませんが、彼に棚橋弘至に息子を託したんです。
彼は期待に応えられると判断されたんです。
僕は棚橋弘至ファンで良かったと確信しています。
人生を賭けた大一番になると思います。
海野翔太ならその大一番に、勝負に勝てると思いますし、棚橋弘至ならその思いを受け止めることができるはずです。
大注目です!